こんにちは。
奈良県大和高田市 JR和歌山線「高田」駅前すぐの整形外科クリニック
「にのみや整形外科」院長の二宮俊憲です。
ある日の夕食、スパゲッティペスカトーレと豚肉のソテー ブルーチーズソースです。
豚肉が隠れて見えないくらい大量にかかっている緑がかった灰色の液体がブルーチーズソースです。
色がちょっと気持ち悪くて、今回はビジュアルが悪すぎですね。
料理は見た目も大事と反省しています。
さて今日の本題ですが、このソースの材料となったブルーチーズは青かびを使って熟成したチーズで、チーズの中に青かびが大理石模様のように含まれています。
ソースの緑がかった色はこの青かびの色なんですね。
青かびといえば、最近紅麹を原料として作られたサプリメントで腎疾患を発症し死者まで出た事件がありました。サプリの製造過程で青かびが混入し、それが腎毒性のある物質のもとになったのではないかと疑われており、青かびのイメージが大変悪くなっています。
青かびにもたくさんの種類があるため同列にすることはできませんが、ブルーチーズの青かびは見た目はちょっとなんですが、癖のある風味の好きな方は多く、チーズの一大ブランドです。もちろんブルーチーズの青かびに毒性はまったくありません。
また、最近はすっかり忘れられた感がありますが、1929年に世界で初めて発見された抗生物質であるペニシリンは、青かびが細菌の発育を阻止することが偶然見出されて実用化に至ったものです。
もしペニシリンが発見されていなかったら、人類はいまだに感染症を克服できずにいたかもしれません。
これから梅雨に向けて、かびが生えたりしないか気になる季節です。
そんな時でもあり、青かびにちょっと思いを馳せてみました。